何がイヤなの?子どものイヤイヤ期/理解すればさらに可愛い

 今日は、保育者を困らせてしまう子どものイヤイヤ期についてお話したいと思います。
お子さんがいらっしゃる方は、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。
これを読んでくださっている方の中には、まだお子さんがいない方もいらっしゃると思いますが、そんな方でも電車の中や飲食店などで大声でイヤイヤと泣いている子どもの姿を一度は見かけたことがあると思いす。
 個人差はありますが、子どものイヤイヤ期は1歳半過ぎから始まり、2~4歳頃まで続くことが多いようです。イヤイヤばかりするピークが2歳頃なので、「魔の2歳児」とも言われます。
 保育者は子どもが生まれてからというもの、朝から晩まで子ども中心の生活の中で、子どものことを一番に考え、やっと子どもが歩けるようになり、少し話せるようになったと思えば今度は『イヤイヤ!』の連続・・・。その理由を知らなければ、『何がそんなにイヤなの!?!?』と悲しくなる訳ですよね。
 子どもとしては「自分でやりたい」という自我が育ちながらも、自力ではやり遂げられず、保育者に先回りをされてしまう。そのもどかしさをイヤイヤという形で表現しているのですが、保育者は子どもを愛する気持ちをはねつけられたように感じてしまう訳です。脳科学的にとらえれば、この時期の子どもは脳の中で感情をつかさどる前頭前野が未発達なので、気持ちをおさえることが難しい時期なのです。イヤイヤをしながら、どうすれば自分の気持ちをコントロールできるかを学んでいる時期なので、保育者がこれを理解していなければ傷付いたり、無視されているような気持ちになりますよね。
 私も子どもがいないので、イヤイヤ期の理由を知らなかったのですが、理由を知ってから子どもがより可愛らしく感じるようになりました。
 子どものイヤイヤは、感情をコントロールできないながらも「自分でやりたい」という自我が育っている証拠だったんですね~!